社員全てがそれぞれのプロ!
首都圏に緊急事態宣言が発出され、まもなく関西の2府1県にも緊急事態宣言が発出される予定です。
ただ、メディアの情報から伺えるのは、2020年4月時と比較して国民の意識が低い?事が報じられています。
それでも、飲食業やサービス業には非常に大きな不安や打撃を与えていることには違いありません。
この状況下で、たくさんの経営者の皆様におかれましては、非常に難しい舵取りが求められます。
私も決して例外ではありません。
日々、経営者としての決断を行なっております。
よく『社長は孤独』と言われます。
その言葉に間違いはないと思います。
しかし、社員をお持ちの社長は決して孤独ではないと思います。
社員を使い捨ての様に扱っていなければ、社員が必ず社長を助けてくれます。
私の知っているある社長の話になります。
その会社は、社員数約45名の中小企業です。
社長の下に幹部社員が5名、管理職が15名で組織されている会社でした。
創業以来15年程度の若い会社だっただけに、社長は典型的なワンマン経営を行なっていました。
業種柄、離職率の高い業界だったため社員を使い捨ての様な扱いをしておられました。
それでも、会社を良くしていきたと考える一部の幹部社員、管理職、一般社員は、ワンマン社長に対しても新しい提案や改善をし続けていました。
ただ、この一部の社員たちの声は社長の心には届きませんでした。
そうしている間に、提案をしてきた社員は次々と会社から離れ、残ったのはすべて社長の言うことだけをこなしていく幹部社員、管理職、一般社員のみが残りました。
見ている間に経営は右肩下がりになり、徐々にその下がる角度が大きくなってきました。
そこに襲いかかった大問題!新型コロナウイルス感染症です。
経営は上手くいかなくなり、社員はテレワークという名の下で自宅で実質の休暇。(自宅勤務が出来ない業種の為)
社長は新しい道を模索しようと社員に案を求めました。
しかし、残っている社員はすべて社長の言う通りにしか動かない社員のみ。
社長が一人で、新しいを道を考えます。しかし、その社長の案を具体化する社員もいなくなっていました。
そして、現在その社長の会社は倒産寸前の空前の灯になってしまいました。
この社長は、自分にのいうことを黙って聞く社員だけを残しました。
残った社員は社員で、仕事の上ではプロです。
でも、社長にない意見を出す社員も仕事ではプロです。
プロの意見には、上下関係はありません。
このことを勘違いされている経営者は多いと思います。
社長は会社経営のプロ。
幹部は社長の方針を管理職に浸透させることが出来るプロ。
管理職は、社員たちをチームとしてまとめ、会社の目的を遂行させるプロ。
社員は、現場のプロ。
それぞれの社員がプロなのです。
小規模事業者ではなかなかそうでないことも多いと思います。
しかし、社員をお持ちの経営者の皆様。
社員は財産です。使い捨てにしなければ、経営者と同等に会社のことを考えてくれます。
そうなれば、『社長は孤独』ではなくり、多くの道が開けていきます。
会社は、それぞれのプロの集団です。
社員はすべて何らかのプロなのです。
社員を大切にし、育ててこそ会社に価値が出ます。
某企業の社長の様にならないためにも、社員の意見もしっかり汲み上げていきましょう!
社員は、それぞれのプロなのですから・・・。