経営者の皆様、『会社は管理職で変わる』このような言葉を耳にされたことがあるのではないでしょうか？

では、優秀な管理職とそうでない管理職の違いとは何でしょうか？

これについては、経営者により意見は様々だと思います。

決して答えは一つではないのですから・・・

業種や会社規模等によりそれぞれの対応が求められるからです。

私が携わらせていただく多くの企業様は、中小企業の皆様になります。

私は、中小企業ほど管理職の力は大切だと考えています。

私が考える優秀な管理職とは、部下の力を引き出せる管理職です。

この様な光景を目にしたことはありませんか？

管理職A　　君は何度教えたら出来る様になるんだ！

部下B　　　すみません。

管理職A　　『すみません』じゃない。なぜ出来ないのかを聞いているんだ！

部下B　　　すみません。自分では出来ていると思っていました。

管理職A　　出来ていると思っていましたって出来ていないじゃないか！

この様な上司と部下とのやり取りをみませんか？

もしかしたら、皆様の社内でもあるのではないでしょうか？

この様に部下が畏縮してしまうような管理職では、部下の力を引き出すことは出来ません。

部下の力を引き出せないだけでなく、パワーハラスメントと捉え兼ねられません。

この様な管理職は、会社にとっては非常に危険な存在になります。

部下を育てられないだけでなく、会社がハラスメントの訴訟を起こされる可能性を作っているのですから・・・

本当に優秀な管理職とは、部下に厳しいだけでなく、部下に自分の弱みを見せれることです。

上司が部下に弱みを見せる？そんなことをしたらバカにされる！と思われる方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、一番大切なのは上司と部下の間に信頼関係をしっかり構築することです。

人と人の心が近づくのは、話している相手の気持ちに触れた時です。

では、少し角度を変えてみてみましょう。

例えば、この様な光景だと・・・

管理職A　　部下Bさん、相談があるんだけど、次回の雑誌に載せるイメージ写真なんだけど、どんな写真が良いと思う？

部下B　　　私は、今回のテーマから考えると、この写真を全面に打ち出した方が良いと思います。

管理職A　　なぜ、そう思うんだ？

部下B　　　そうですね。今回のメインターゲットは20代前半の女性ですから、今までの写真のテイストでは響かないと思うんです。

管理職A　　なるほど！では、今回は部下Bさんが言ってくれた写真でいこう！

部下B　　　本当ですか！ありがとうございます。

管理職A　　いやー、なかなか若い人の好みが分からなくて・・・。これからも相談させてもらうので、色々な案を出して助けてくれよな！

いかがですか？

この場合、管理職Aの若者の好みが分からないう弱みにより、部下Bの持っている力を引き出せました。

また、このやり取りにより部下Bは管理職Aは自分を信頼してくれていると思います。

管理職Aも部下Bのことを信頼するようになります。

この様に、優秀な管理職とは部下の力を如何に多く引き出せるかです。

叱る、怒鳴る、これは決して管理職の仕事ではありません。

管理職の教育で本当に会社は大きく変わります。

もし、社内で前者の様な管理職が多くみられるときは、管理職の教育が必要です。

その管理職が、部下の力を引き出す技術を手にしたらもっと優秀な管理職になれるからです。

是非、皆様の会社の管理職を強化して、強い企業を目指して下さい。